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三味線の皮は猫皮を「四つ」、犬皮を「けんぴ」といいます。

皮の裁ち方
猫皮(四つ)は、背から裂いて、左右に拡げて仕上げますから、乳が出ます。
乳は(上四つ)と(下四つ)にわかれます。(上四つ)とは皮の上部、(下四つ)
とは皮の下部を言い、どっちが良いかというと(上四つ)のほうが、皮の厚みが
平均していてよいのです。(下四つ)のほうは、皮の厚みにむらがあります。
当然(上四つ)は表皮に、(下四つ)は裏皮ににします
犬皮は(けんぴ)は猫皮とは逆に、腹から裂いて、左右に拡げて仕上げますの
で、猫皮と違って乳がないのです。しかし、上等の犬皮には(つけ乳)をいたしま
す。
猫皮と犬皮はなぜ音が違うのか?
猫と犬の皮の音の相違でまず挙げられる原因は
1)猫と犬の体の大きさの違い。
2)毛質の違い
3)毛の密集状態の違い。
が考えられます。
体の大きさの違いによって、皮の厚さが違ってきます。皮の厚みが厚ければ
音は重く、厚みが薄ければ音が軽くなるのは当然です。
毛質の違いは犬の毛のように太ければ、毛穴は大きく、音の発散がよ過ぎて、
音の震動率は早く弱まります。
毛穴が細ければ細いほど、音の発散が遅く、胴内に於ける音の震動率は長く
維持されるわけです。
毛の密集状態の違いは、皮のきめがいい(細い)、悪い(荒い)の違いで、根本
は毛質が違うのと同じことですが、毛質が太ければ、毛穴が大きいのは当然で
毛穴が大きいということは、皮のきめが荒いことです。猫の毛質は細いので毛
穴も細く、皮のきめがよいのです。
このことが猫皮と犬皮の音の違いですが、猫皮の場合は、その毛穴が細いゆえ
、そこを音が通過する際、皮にデリケートな震動を与え、それによりに柔らかい
音色となって現れてくるのです。