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コトを表す漢字に「箏」と「琴」がありますが、箏は現在普通にコトと呼ん
でいる十三絃の楽器をさし、琴は柱(じ)を用いない七絃の楽器で「きん」
と読みます。
 現在では常用漢字の中に琴の文字しか含まれていないため、一般的に
は箏よりも琴の方が通りが良いです。
 しかし、筝曲の道に関係する人達は箏の字を「こと」と読んだり、筝曲(そ
うきょく)というふうに使っています。



箏曲成立

中国より雅楽の楽器の一つとして伝来しましたが、日本の箏曲の発祥
は九州・久留米の僧賢順が雅楽と琴曲の影響を受けて筑紫流といわれ
る箏(琴)の音楽を室町時代末期に大成したことに始まります。
 筑紫流は、その後八橋流を経て生田流、山田流を生み出しました。
 十八世紀に江戸の山田検校が、それまで三味線の伴奏役であった琴を
主楽器として作曲したのにあわせて、琴師重元房吉が楽器の改良をおこ
ない、琴の長さを六尺とし、厚みもそれまでのものよりも厚くし、縦方向の
ソリを強くして音量の増加を図りました。これが山田琴の原型で、現在では
、山田流、生田流を問わず山田琴が使用されています。